・・・前回の解説 の続きです。
(※いきなり今回の記事から読んでもダメだよ^^;)
問題をやっていない方は、まずこちらから↓
デジタル雀士への挑戦状?(問題編)
前回の解説 で「どれを選択しても、『残りの箱のうち必ずハズレの箱を開ける』のがポイント」と書きましたが、実は問題には『残りの箱のうち必ずハズレの箱を開ける』というルールは書かれていません。
解説は『残りの箱のうち必ずハズレの箱を開ける』というルールがあり、さらに『あなたがその経緯(ルール)を知っている』という大前提を元に書かれていたのです。
多くの人は、『主催者は当たりの箱を知っている』というキーワードから、『主催者は正解を当てさせる為にCの箱を開いた』と勝手に判断していると思われます。
(※また、そう読み取らないと問題として成立しない。(´・ω・`))
ですが、そうでない例も多く存在します。
例えば、ルールが下記のような場合ならどうでしょう。
・『当たり・ハズレに関わらず、必ずCの箱を開ける』.
・『最初の選択で当たりを選んだ場合に限り、Cの箱を開ける』
これらの例はどちらも解答が変わってしまいます。
(深読みしすぎじゃないの?って声も聞こえてきそうですが・・・^^ゞ)
極端な例かもしれませんが、あなたがハズレだった場合には、当たりが主催者のモノになるとしたら?Σ(゚д゚lll)
ただし、こうなると『確率問題』ではなく、主催者との『駆け引きの問題』になってしまうのだが・・・^^ゞ
そもそもモンティ・ホール問題はパラドックスであると言われます。
・本来であれば、3つの箱の中から特に条件の無い状態でひとつを選ぶので、当たる確率はどれも3分の1。
・「最初から箱が1つ開いた状態で、残りの2つの箱から1つを選ぶ」という問題であったなら、確率はどちらも2分の1。
・今回の問題では、確率は3分の1と、3分の2となり差が出ましたね?
これは確率計算に矛盾があるわけではなく、箱が2択になった経緯(ルール)を知っているか知らないかの情報の差が影響していたのです。
今回の解説にあたり、『 ウィキペディア(Wikipedia) 』を参考にさせて頂きました。
『 ウィキペディア(Wikipedia) 』で、問題点が詳しく指摘されていますので、興味のある方は参考にどうぞ。(^ω^)
------
以下はおまけです。
基本的な部分はそのままに、とある番組風にアレンジしてみました。
解答はあなた次第です^^;;;
問題:
あなたは、とある番組に出ることになった。
A・B・C の選択があり、そのうち1つが正解である。
司会は、どの選択が当たりか知っている。
司会: 「A・B・C どれを選択しますか?」
あなた: 「Aでお願いします。」
司会: 「・・・・・・・・」
あなた: 「・・・・・・・・」
司会: 「Aのままでいいですか? 今からでも変更できますよ?」
あなた: 「Aのままで。」
司会: 「・・・・・・・・」
あなた: 「・・・・・・・・」
司会: 「ひとつ答えを開けましょう。Cは不正解でした。」
あなた: 「ほっ、良かった。」
司会: 「今からでもBに変更できますよ?」
あなた: 「変えません。Aのままで。」
司会: 「・・・・・・・・」
あなた: 「・・・・・・・・」
司会: 「ファイナルアンサー?」
あなた: 「・・・・・・・・」
さあ、あなたならどうするだろうか?
Aのままでもいいし、Bに変更してもいい。
--------
■おまけのおまけ
(もっとモンティ・ホール問題を楽しみたい人向け)
・ネコでもわかるモンティホールジレンマ
・ゲーム「モンティ・ホール」
・モンティホール・ジレンマ鳳凰卓。 ←天鳳雀士向けの問題有り
勉強になったいう人は応援クリック
- 関連記事
-
スポンサーサイト