コメント
No title
この本の電子書籍版、本当にあるのですか?
Re: No title
> この本の電子書籍版、本当にあるのですか?
本日、kindle版が発売されました(*´ω`*)
No title
間違ってませんか?
Re: No title
>
> 間違ってませんか?
ありがとうございます。修正しました^^ゞ
あと、後筋の3よりも無筋の1の方が牌の組み合わせ上安全だという記述がありますが、本当かどうか検証して下さい。
絶対にラスを引かない麻雀 ~ラス回避35の技術~
著者: 平澤 元気
単行本:224ページ
出版社:マイナビ
発売日:2016年2月23日
価格: 1,490円+税
■内容紹介
ラスは技術で回避できる!
「麻雀は基本的には4人のうち1人しかアガれないゲーム。全体の半分以上は守備の時間なのです」(まえがきより)
本書は全日本麻雀協会所属の気鋭の若手であり、天鳳十段の平澤元気プロによるラス回避のための戦術書です。
麻雀でラスになることは簡単ですが、そのマイナスを取り返すのは非常に大変です。しかし、ラスが技術で回避できるとしたらどうでしょうか?平均順位が上がり、トータルで勝ち組になれる確率は格段にあがるでしょう。
本書ではラス回避の技術が極めて論理的に解説されています。
第1章は基本編。
「ノンラス1 雀力を上げるには」から始まって「ノンラス3 ベタオリの技術」など基本的な守備知識が解説されています。
第2章は上級編。
「ノンラス12 副露ケア」「ノンラス19 相対速度という概念」など、相手と自分の状況を加味した複雑な状況での守備を解説しています。
第3章は天鳳編。
ここでは日本最大の麻雀ネット対局サイト天鳳に特化した戦術が語られています。「ノンラス24 鳳凰卓だからこそ生まれる駆け引き」「ノンラス28 ダマテンの使い方」「ノンラス34 アシストの技術」など、特殊なルールと高いレベルでの打ち方が解説されています。
第4章は実戦編。
セオリー化して説明するのが難しい個別の状況判断について、強者がどのようなロジックで打牌を決めているのかが本章のテーマ。具体的な場面を出題し、3名の天鳳位(独歩、すずめクレイジー、かにマジン)が答え、平澤プロが考えを述べています。
あとがきで土井泰昭全日本麻雀協会代表が述べているように、本書は「半端なく読みごたえのある平澤元気プロの著述」。麻雀戦術書を50冊以上読破したという著者が現代麻雀の最先端の戦術を咀嚼し、「ラス回避の技術」を自らの言葉で語っています。
・現物でない以上は数%は放銃する可能性があるわけで、その数%のリスクを負うことに自分の手が見合っているかが重要
・自分の手牌の価値は巡目が進むにつれて低くなっていく
・リーチ者がツモ切ったり脇が押したりすることで1本新しいスジが通るごとに次の牌で放銃する確率が上がっていく
・天鳳ではめくりあいをすること自体が他のルールと比べて損
・「まず確実に押してくるのは誰か」を考え、そこに満貫を放銃した場合の自分の位置を考える
本書の内容をマスターし、ぜひ日々の実戦で活用してください。
■著者について
平澤 元気(ひらさわ・げんき)
1990年6月15日生まれ
新潟県燕市出身
全日本麻雀協会所属プロ
天鳳最高段位 十段
CS モンド『zoo 麻雀道学生選手権』の解説で好評を得る。
将来を嘱望される麻雀界期待の若手プロ。
■目次
第1章 ラス回避の技術と考察[基本編]
第2章 ラス回避の技術と考察[上級編]
第3章 ラス回避の技術と考察[天鳳編]
第4章 ラス回避の技術と考察[実戦編]
特別収録 天鳳位座談会
購入はこちら → amazon.co.jp ・ Kindle版
■管理人の感想
全日本麻雀協会所属の若手プロによる戦術本。「全日本麻雀協会って何?」って人も多いと思いますが、土井泰昭プロが2014年に立ち上げたばかりの新団体ですね。団体うんぬんの話より「天鳳十段の麻雀ブロガーが書いたラス回避特化本」という点を前面に出すべきでしょう。
書籍の内容紹介に『麻雀戦術書を50冊以上読破したという著者が現代麻雀の最先端の戦術を咀嚼(そしゃく)し、「ラス回避の技術」を自らの言葉で語っています。』とあるように、主に天鳳におけるラス回避の最新戦術を噛み砕いて説明してあります。
また、最新の戦術・データを踏まえた上で独自バランスを提唱している項目も。上級者向けで内容自体は難しいですが、上手な文章でわかりやすくまとめられていてGood! 守備のポイントを効率良く学べる一冊です(*´ω`*)
ただし気になる点も・・・最先端の戦術に関してですが、「~が得とされている」「~というデータはあります」などと書いてあるだけで、ソースが何処か全く書いてありません。参考文献等の記述も一切なし。このあたりムズムズする人も多いかと思うのですが、どうでしょうか?(´・ω・`)
個人的にはパクリ的な悪い印象を避けるためにも、他者の研究を軸に理論展開する場合はソースをハッキリさせておいた方が良いと思います。
最近のマイナビ本の中では、ぎっしり文字が埋めてあり読み応え十分。
ただ、それだけに構成面が悪いのが目立ってしまったかも?
上にアップした画像の範囲だけでも・・・
・鳴いて横にする牌が真ん中に浮いてる感じになっている
・供託リーチ棒の表記が「R1000」となってて微妙(※天鳳でRというと、先にレートが思う浮かんでしまう。)
・天鳳位3名の回答で、かにマジンさんだけ文章の中に回答打牌がある(※他の2人は打牌が最初に書いてある)
などなど。その上でマイナビ独特の読みづらさもあって、細かい部分でストレスを感じます。
誤植の一覧は、著者ブログで公開されています。
→ 誤植一覧 (張った形が最終形!!)
誤植数が多いようにも見えますが、個人的には許容範囲ですかね? 文字ぎっしりなので、これぐらいの誤植は出るかと?
立体図の間違い等、目立つものが多いのは残念ではありますが。
マイナス面ばかり書きはしましたが、マイナス要素は主に構成面です。読み応え十分かつ内容面は超充実、総合評価は「買って損なし」のオススメ本となります。特にラス回避特化本なので、天鳳ユーザーは必ず目を通しておきたいですね。
togetterに他の人の感想もまとめていますので、こちらも参考にして下さい。
→ 絶対にラスを引かない麻雀 ~ラス回避35の技術~ (togetter)
上級者向き(※著者ブログによると、「鳳凰卓にタッチした人が9段タッチ(安定7.5くらい?)できる内容」とのこと)
赤対応: あり
総合評価 86点(※誤植面の捉え方で評価が大きく変わりそうな一冊かも?)
購入はこちら → amazon.co.jp ・ Kindle版
「絶対ってタイトルはどうなの?」って人はクリック
■誤植とツッコミ
著者による誤植のまとめ → 誤植一覧 (張った形が最終形!!)
P107 初級編の → 基本編の
初級編というものは存在しない。全体として引用部分の書き方が統一されてない。
P171 平澤さんのanswer「778sから6sを鳴いて7sを切り、64pという手出しのターツ落とし」とありが、 その手出し情報、どこから出てきたの?(´・ω・`)
P204 かにマジンさんが「僕」とか言ってるw
■関連リンク
・マイナビ本の内容 (張った形が最終形!!)
・マイナビ本の内容3 (張った形が最終形!!)
・誤植一覧 (張った形が最終形!!)
・絶対にラスを引かない麻雀 ~ラス回避35の技術~ (togetter)
・「絶対にラスを引かない麻雀」を読んでの感想(とりあえず麻雀研究始めてみました)