【レビュー】 麻雀 プロはこう読む (ベスト麻雀文庫) 森山茂和・著
- 2013/09/08
- 11:15
麻雀 プロはこう読む (ベスト麻雀文庫)
著者: 森山茂和
文庫: 351ページ
出版社: ベストセラーズ
発売日: 2013年5月21日
価格: 1,000(税込)
■ 内容紹介
麻雀で勝つためには「読む能力」が不可欠。「敵手を読む」「捨て牌を読む」「リーチを読む」「場の流れを読む」「自分のツキを読む」などなど。「読みの第一人者」である著者が、さまざまな局面での多彩な読みを披露する。とくに、いまひとつ勝ち切れない、勝負どころで大きな手に振り込んでしまうことが多い中級レベルの読者にはもってこいの一冊。
■著者紹介
森山茂和(もりやま しげかず)
1951年生まれ。山口県出身。先ごろ日本プロ麻雀連盟会長に就任。九段。血液型O型。麻雀の大会・企画の運営業務に多く携わっており、連盟のタイトル戦である麻雀マスターズやプロクイーン決定戦の企画者でもある。雀風は手役志向の本格派。読みの深さには定評がある。好きな手役はメンチン、メンホン、三色。第9期王位。第12期最強位。「モンド21プロ麻雀最強戦」優勝。「第6回モンド21杯」優勝。「天空麻雀」第3・6回大会優勝など獲得タイトル多数。著書に『キミも勝ち組になれる』『麻雀超能力』などがある。
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■ 管理人の感想
オンライン麻雀・ロン2の実戦譜の一場面を取り上げ、他家3人の手を読むもの。
全体牌譜も掲載してあるので、森山茂和プロの読みが合っているかがハッキリわかります。
コラム等一切無し、全編同じ構成の丸々読みの本です。
立体図及び牌譜は、ロン2のスクリーンショットをそのまま掲載という形を取っています。
画像サイズが微妙に小さい上に全体的に暗くぼやけているので、イマイチ見辛いのが残念(´・ω・`)
本に掲載する際に、画像コントラスト ぐらいは調整してほしいところです。
「本命は5-8筒」「次に6-9筒だ」「4-7索も危ない」・・・待ち読みのほとんどは3点読み。
3人全員の手を読みという企画のため、どうしてもある程度巡目が進んだ場面を読む形になっています。
うーん・・・終盤となると待ちもかなり絞られると思うのですが、3点読みでの一般的な的中率はどれぐらいなんでしょうね?(´・ω・`)
同じ理由からか、問題に2軒リーチのものが多いのも気になります・・・
手の内を読むより、確実に通る安全牌を探した方が役に立つのでは?(´・ω・`)
「場の流れを読む」「自分のツキを読む」「相手のツキ具合で読む」・・・
副題に「テンパイ推理からツキの状態まで」とあるように、多くがツキを考慮した読みになっています。
ですがこの読み・・・かなり自分勝手なオカルト読みのように思えます。
そもそも”点棒を多く持っている人がツイている”という前提が全く納得いきません(-公- )
結果と照らしあわせても、どう見てもトンチンカンなオカルト読み になっているもの多く、ツキを考慮せず素直に目に見える情報だけで読んだ方が当たるのでは?と思わせる部分も多い。
少しズレるのですが、『 科学する麻雀 』の著者・とつげき東北さんの”「数え上げだけの読み」の方がまだまし”といった言葉を思い出しました。
参考 → とつげき東北システマティック麻雀研究所 『 諸君の「読み」がヘタクソな理由 』
本の趣旨として、『プロのすごい読みを披露する』というものだと思うのですが、逆に『プロでも捨て牌読みは難しい』『ツキは読めない』ことを証明する形の本になってしまっているという残念な印象を受けたというのが正直な感想です(´・ω・`)
中級者向き
赤対応: 無し
総合評価 30点
コラムすら一切無しの全編同じ構成の捨て牌読みの本なので、ハッキリ言って途中で飽きます(´・ω・`)
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おまけ : ロン2の仕様だと思うのですが、サイコロを起家マークの横が定位置になっています。
サイコロは親の位置に置いてほしいなぁ・・・(´・ω・`)
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